その豊富なデザインは、工場内で塗装されたもので微妙な色調まで表現しており、複雑なものが数多くあります。そのためお手入れの時期を逃して色の褪せてしまったサイディングボードを現場において元通りの色柄に塗装しなおすことは技術的に不可能となります。つまり、美しいデザインを保護するためには、劣化する前の補修がとても大事ということです。











◆窯業系サイディング材とは・・・
セメントと木質系の成分を混ぜ合わせ板状にした人工の外壁材です。防火性・遮音性に優れており、耐久性があります。
レンガ調や石造調などデザインが豊富で、多数の中からお好みのものをえらぶことができるため、近年、とても人気があります。
【一例】
◆補修方法
サイディングボードの補修方法は、2種類あります。
(いわゆるベタ塗です)
・デザイン性の高いサイディングボード壁のお手入れ方法として、①の「クリア塗装」があります。
・フッ素とシリコン樹脂塗料が主流で、製品によって艶あり、艶無し、五分艶などがあります。
・クリア塗装は、新築時のサイディング壁の色合いを長期間持続させたい場合におこないます。
・ポイントは、サイディングボードの色あせが始まる前、もしくは初期の色あせ発生時点で補修をおこなうことです。
色あせが進んでしまうと色調を回復する事が不可能で手遅れになってしまいます。
せっかくお客様が数多くの候補の中からお選びになったデザインですから、出来れば残したいですよね。
しかし、上にあるように、実はある改修時期を過ぎると、①の選択は出来なくなってしまうんです・・・。
◆補修時期
<経過年数と塗装選択肢1>
※塗装可能時期は、あくまで目安です。サイディングボードの状態により変動します。
<経過年数と塗装選択肢2>
◆クリア塗装前とクリア塗装後
◆例1 <クリア塗装前>

下の写真をご覧ください。クリア塗装前と後では、ツヤ感が全然違うのがお分かりいただけると思います。これが建物全体になればその違いはより顕著になります。新築当時の姿にできる限り近づける塗り替えがクリア塗装なんです。
◆例1 <クリア塗装後>
